土徳流離~奥州相馬復興への悲願
[前編] =はるかなる山河をこえて=(102分)
東日本大震災から1年半、相双地方・奥州相馬の国を訪ねた映像作家・青原さとし(広島の真宗寺院生れ)はこの地方の歴史を支えた真宗移民と二宮仕法のことを知り、 映像記録の旅を決意する。映画は、相馬野馬追の姿を追いながら女性説教師・葦原理江が古風で親しみやすい語り口で、相馬中村藩の成り立ち、天明の大飢饉の惨状を紐解いていくことから始まる。 移民たちが語る真宗門徒の相馬入植史(光善寺、正西寺、勝緑寺、常福寺)、今日の相馬に残る移民の痕跡、「富山柿」「屋敷林」「携帯仏像」。そしてカメラは越中へ、富山県南砺市に残る相馬との接点、 移民国外脱出の苦労、親鸞の道に重なる移民の道。常陸にもあった移民の歴史!そして前編のクライマックス、相馬移民が今日伝える惣報恩講から浮かび上がる移民家族史、それは200年を経て移民に直面した原発事故被害の苦難でもあった!
「後編」=無量の時のあなたたちへ=(103分)
後編では、移民寺の歴史を主軸に奥州相馬復興史200年の今昔をさらに深く紐解いていく。津波被災にみる勝縁寺移民の相馬開拓史、小高光慶寺の歴史と今日の苦難、野馬懸け祭、 一向宗と土着文化の差異からくる軋轢、萱浜入植史苦闘の今昔、農村復興への道・二宮仕法をたどって、荒至重による広大な土木事業・七千石水利組合、避難区域の真宗寺院(飯舘村、富岡、双葉、浪江)、 そして原町別院の開基に見る激動の明治時代、小田原、広島からのボランティア(冥加人足の心)。映画は 相馬農業高校生による相馬民謡「相馬二遍返し」と「相馬流山」の踊りと歌声で相馬の未来を暗示しながらエピローグを飾り、壮大な叙事詩が終る。
公式Facebookページ:http://www.mmjp.or.jp/pole2/edonobori-yodore.html
上映日時
- 8月25日(木) 11:00〜 会場1:M.A.P. ※上映後、青原監督によるトークがあります。
- 8月25日(木) 18:30〜 会場1:M.A.P. ※上映後、青原監督との懇親会があります。