土徳流離~奥州相馬復興への悲願

監督・撮影・語り:青原 さとし  (2015年205分/ドキュメンタリー)

[前編] =はるかなる山河をこえて=(102分)

東日本大震災から1年半、相双地方・奥州相馬の国を訪ねた映像作家・青原さとし(広島の真宗寺院生れ)はこの地方の歴史を支えた真宗移民と二宮仕法のことを知り、 映像記録の旅を決意する。映画は、相馬野馬追の姿を追いながら女性説教師・葦原理江が古風で親しみやすい語り口で、相馬中村藩の成り立ち、天明の大飢饉の惨状を紐解いていくことから始まる。 移民たちが語る真宗門徒の相馬入植史(光善寺、正西寺、勝緑寺、常福寺)、今日の相馬に残る移民の痕跡、「富山柿」「屋敷林」「携帯仏像」。そしてカメラは越中へ、富山県南砺市に残る相馬との接点、 移民国外脱出の苦労、親鸞の道に重なる移民の道。常陸にもあった移民の歴史!そして前編のクライマックス、相馬移民が今日伝える惣報恩講から浮かび上がる移民家族史、それは200年を経て移民に直面した原発事故被害の苦難でもあった!

「後編」=無量の時のあなたたちへ=(103分)

後編では、移民寺の歴史を主軸に奥州相馬復興史200年の今昔をさらに深く紐解いていく。津波被災にみる勝縁寺移民の相馬開拓史、小高光慶寺の歴史と今日の苦難、野馬懸け祭、 一向宗と土着文化の差異からくる軋轢、萱浜入植史苦闘の今昔、農村復興への道・二宮仕法をたどって、荒至重による広大な土木事業・七千石水利組合、避難区域の真宗寺院(飯舘村、富岡、双葉、浪江)、 そして原町別院の開基に見る激動の明治時代、小田原、広島からのボランティア(冥加人足の心)。映画は 相馬農業高校生による相馬民謡「相馬二遍返し」と「相馬流山」の踊りと歌声で相馬の未来を暗示しながらエピローグを飾り、壮大な叙事詩が終る。

公式Facebookページ:http://www.mmjp.or.jp/pole2/edonobori-yodore.html


上映日時

  • 8月25日(木) 11:00〜  会場1:M.A.P. ※上映後、青原監督によるトークがあります。
  • 8月25日(木) 18:30〜  会場1:M.A.P. ※上映後、青原監督との懇親会があります。

ブタがいた教室

監督:前田 哲  (2008年109分

――命の長さは、誰が決めるの?

新米教師の星先生は6年2組の26人の子供たちと一緒に卒業までの一年間「食べる約束」で子ブタを飼い始める。 しかし毎日世話をする中で芽生える愛情。そして迎える卒業式。「食べる、食べない」。大激論の末、彼らが出した“答え”とは?妻夫木聡が体当たりで教師役に挑んだ実話の映画化。


上映日時



迷子の警察音楽隊

監督・脚本:エラン・コリリン  (2007年87分

カンヌの審査委員も一目ぼれした、平和と希望の物語

イスラエルで迷子になり地元民の家で一泊させてもらうエジプトの警察音楽隊。言葉も宗教も違い、しかもアラブ人と長年対立してきたユダヤ民族。 空気は気まずく、話はまったくかみあわない。しかし、一人が「サマー・タイム」を口ずさんだ時、その場の空気が変わってゆく。 国を越えて愛されてきた音楽の数々、それが彼らの心を解きほぐし…愛や友情、家族について語り合う、忘れられない一夜がはじまる。 カンヌ映画祭ある視点部門“一目惚れ賞”国際批評家連盟賞、“ジュネス賞”受賞作品、第20回東京国際映画祭東京サクラグランプリ受賞。

公式サイト:
http://www.nikkatsu.com/movie/official/maigo-band/main.html


上映日時

ありふれたファシズム/野獣たちのバラード

監督:ミハイル・ロンム  (1965年129分

これはファシスト・ドイツの記録映画であるが、単なる記録映画でなく、我々の心の中に巣食っているファシズムを白日の下にさらけだし、 現在あらたに起り得るファシズムの世界を食い止めるための鋭い警鐘である。ヒットラーの狂気は、平凡で善良な個々のドイツ人の 日常的狂気の集約であり、ヒットラーただ一人が個性をもった人格者となり、ドイツ人に思考停止がはじまり、行動するロボットとなって、 世界史上まれに見る悲劇が引き起こされたのである。--監督は「十月のレーニン」のミハイル・ロンム、脚本はミハイル・ロンム、 マイヤ・トウロフスカヤ、ユーリー・ハニューチンの共同執筆、撮影は、ゲルマン・ラウロフ、日本語版解説は宇野重吉が各々担当。


上映日時

  • 8月27日(土) 18:00〜  会場1:M.A.P. ※日本語字幕付 ゲスト:小野寺とおる氏

さようならCP

監督・撮影:原 一男  (1972年82分

CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。 障害者だからといって自ら片隅でこっそりする生き方は、障害者差別を容認することになると考え、その不自由な体を積極的に人前にさらしていく。 「CP(障害者)=健全者という関係の共通項が身体の階級性にあり私自身の〈関係の変革〉というテーマをベースにして、被写体=演じる者を、撮る側にどこまで見ることに耐えられるかを賭けてみたかった」(原一男)

公式サイト:
http://docudocu.jp/title/#movie54


上映日時

ゆきゆきて、神軍

監督・撮影:原 一男  (1987年122分

87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品。 天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。 神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、”神軍”の旗たなびく車に乗り、今日も日本列島を疾駆する。 生き残った元兵士たちの口から戦後36年目にしてはじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる・・・。 平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた原一男渾身の大ヒット・ドキュメンタリー。

公式サイト:http://docudocu.jp/title/#movie50


上映日時

靖国・地霊・天皇

監督・編集:大浦 信行  (2014年90分

靖国に眠る246万人の死者の声に声を傾ける時、イデオロギーを越えた【靖国】の新たな姿を目撃するドキュメンタリー。 左派・右派を代表する弁護士2名が、それぞれの「靖国への想い」を熱く語ります。

公式サイト:
http://www.toenta.co.jp/dvd/yasukunichirei/


上映日時

  • 8月28日(土) 17:00〜  会場1:M.A.P.
    ※上映後、鈴木邦男氏(元一水会最高顧問)のトークがあります。

提携イベント

TRY&kyat live「ゆしぐとぅ」


仲村 颯悟監督のトークショーで、高山 正樹がMCを担当することになりました。また宇夫方女史が琉球舞踊をご披露いたします。

タイムスケジュール
18:30~19:50 食べ放題屋上BBQ&流しそうめん(雨天会場内)
20:00~ Milk[弥勒]& kyat ライブ
短編映画「ゆしぐとぅ」上映+仲村 颯悟監督のトークショー


日時

  • 8月26日(金) 18:30~  会場:中目黒トライ
    料金:予約4,000円 当日4,500円 ※食べ放題付き・各ドリンク別途500円