Link of 喜多見と狛江の映画祭+α

喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+αについて

なんだか「知らない」「わからない」ことが増えた。

これは逆にわたしたちが目にする情報が増えて来たから? 
なんにせよまずは「知る」ことからはじめたい。
「今の日本を考える」小さな小さな映画祭です。

「俺のいない留守に、何でこんな面白そうなことをやるんだ」と、ぼくは今怒っている。

大体「6月下旬で空いてるとこありませんか?」と宇夫方路から電話があった時、悪い予感がしたのだ。
「去年沖縄でやったアシテジ・ミーティングの二回目をオーストリアでやるんだ。19日に行って1日に帰ってくるんだけど、何か?」というと「もろにぶつかってます。残念!」
何が残念だ、と思っていると、企画の全容が送られてきた。一見、今度はこちらが残念という番だった。かねがね見たいと思っていた映画、噂には聞いていたがもう見るチャンスはないだろうと思われていた映画、もはや伝説になっている映画をゴッソリ集めて、おまけに+αと称して新城亘さんやら丸尾聡さんやら山猫合奏団やら、流山児祥さんまで引っ張り出そうというのだから、いい加減にしろ、といいたくなる。「この企画者は、傲慢にも、自分が面白いと思ったものはみんなも面白がると思ってるな」と毒舌をはいたり、「『極私的エロス』ならぬ『極私的アートフェス』だ。自分が見たいものばっかり並べやがって」と毒づいてみたり、怒りはとどまることを知らない。
2~30人しか入らない空間だからこそ可能な企画なのかもしれないが、それだけに入りの善し悪しが影響しやすい。願わくば「もう懲りた。二回目はなし」と言わないですむ程度の入りでありますように。「こういう面白そうなことを来年もやってくれるんなら、今度こそ拝見したい」と思っているからだ。成功を祈っている。

劇作家•演出家:ふじたあさや